2008年4月15日火曜日

ツールド八ヶ岳2008・レポ

朝3時起床。昨晩は9時過ぎには寝たので約6時間睡眠。
昨晩、夕食を食べすぎ。朝の体重は63kgを超えている。
4時半に会社の駐車場に集合。
バキンの運転する豪華NOAH号でコスジと共に現地入り。
運転ありがとう>バキン。

途中コンビニでジャムパン1つを朝食にする。
その後、アミノバイタルゼリーを1つとオレンジジュースを一口。
朝食は以上。水分もこれだけ。
なんとか体重を減らそうと悪あがき。

7時前に受付。
気温は5度くらい。風がないのでそれ程寒くない。
7時10分頃から30分間、ローラーでアップ。
基本的に150W程度の軽めの負荷でクルクルと。
途中、2回だけ心拍を85%程度まで上げる。
時間的には1分にも満たない。

脚は微妙にだるい。
昨日の50kmのLSDペースの走りと20kmを2時間で子供とツーリングしたのが微妙に効いている。
子供とツーリングは楽しかったから後悔はしてない。

8時15分頃スタート地点に移動。
Dクラスは180名くらいのエントリー。
しかし、最前列に並ぼうという人はあまりいない。
とりあえず最前列をキープ。

Dクラスエントリーリストで有力選手はスワコの菊池さん。
後は、私の頭のデータベースには入っていない人ばかり。
容量が少ないから仕方なし(T_T)

さて、今回は年齢別クラスでのエントリー。
年齢別でエントリーするということは、狙うはクラス優勝。
出来れば牛見さんとガチンコを期待していたが・・・
残念ながらエントリーリストに名前はなし。
それでも、目標は変わらない。
このために冬場に走りこんだし、3月には高負荷のペース走やトレーニングボリュームをコントロールしたテーパリングを行ってきた。
体重コントロールだけはうまくいかなかったけど、逆に言えば、マイナスな点はそれ以外にない。

レース前の1ヶ月間は、その一つのマイナス点にくよくよして全体を諦めかけていたが、今日は楽天的に考えられた。「ダメな要因は一つだけ。後は問題なし」そう思えた。

そして今日の戦略・・・。
まずは集団の中に留まって様子見。
距離が長いのでスキー場までは潜伏している予定。
そこでまだ集団があるようならペースアップして人を絞り込みたい。
スプリントは苦手なのでそうしないと勝算がなくなる。
有力選手が最初から飛び出せは、ついていくしかない。
そうなったら後先考えずに行く。
とまあこんな感じ。

いよいよスタート。

全体的にゆったりとした雰囲気。
クリートも落ち着いてはめれたし、その後のまわりの加速も穏やかなので落ち着いて集団形成。
序盤、成り行き的に菊池さんが引く。
まだ脚を残している感じの引き。
ウォーミングアップにはちょうどいいかも。

5分くらい走っただろか。
2人の選手が痺れを切らしたのか、右からスーッと抜け出す。
隣の人に「あの人強いんですか?」と聞く。
「確か、どこかで優勝した人ですよ」と教えてくれる。
「それじゃ、追わないとダメですね」
そう言って、ダンシングで一気に詰め寄る。
後ろを見ると、何人かが必死についてくる。

先頭2人のペースについて落ち着いた頃、後ろからバキンが
「来ちゃった」
と声をかけてくる。ちょっと笑った。

ここまでのペースは上下はあるものの平均的には280W程度。
楽じゃないけど序盤としては苦しくないレベル。
心拍はちと高めで88%くらいまであがってるけど、これもケイデンス高めで走っているせいかな。重いギアは出来るだけ踏まないようにしないと後半つらいですから。

走行しているうちに先行していて2人のうち1人が後ろに消えた。
後ろは気にせず、残りの1人をしっかりマークして淡々と走る。
相変らずペースは苦しくもなく楽でもなく。
出来れば、このままスキー場まで淡々と高負荷サイクリングで行きたいところ。

しばらくすると後ろに人の気配が全くなくなる。
完全に2人の逃げになった。
「この人を刺せば勝てる・・・」
しかし、このまま後ろにずっと着いて最後に刺すのもかっこ悪い。
とりあえず後ろとは離れたかったので中盤の平坦区間で
「回しましょう」
と言ってみる。

言って見たものの、彼が前に出るとペースが上がる。
自分は後ろにいるときのペースを維持しつつ前を引く。
彼の方が余裕があるように見える。
そのうち、吸収したCクラスの1人が集団に加わる。
そして彼が平坦で鬼引きする。
利用させてもらわない手はないが、いかんせんペースが速すぎ。
時より数メートル離されながらも3人のローテーションでスキー場まで進む。

スキー場から先はまた2人。
勾配がきつくなってきたので、あまりローテーションは積極的にするのをやめる。
自分の走りたいラインを相手のペースに合わせて走る。
八ヶ岳のような緩斜面のコースは、出来るだけインをついて走るのが効率的。
と、結果的に前に出てたりすることもある。

流れ的に前に出たのでしばらくマイペース。
相手の様子を見るためにプチペースアップを多少入れる。
なんとなく車間があくようになる。
それと、時々入れる彼のダンシング。
ダンシングが終わった後のスピードがガクッと落ちる。
もしかして彼もギリギリ?と思い始める。

残りはおそらく後20分程度。
ここから逃げようかと迷ったが、彼に余裕があると後で大変なので、我慢。
勝負をかけるポイントを考えながら淡々と上る。
下りの後の最後の上りからなら残り10分くらい?!
10分なら利根川CRのTTの気分で出しつくせるか。

そんなこと考えながら走ってると右の内モモがピキピキ。
ヤバイ。攣り始めた。あー、これで万事休すか。
後はどうやってゴールまでたどり着くかを考えなくちゃ。
とか何とか思いつつも、ペダリングを少し変えてみる。
今まで回し続けてきたのでここからは少し踏むペダリングに変更。
そしたらピキピキが消えた。ラッキー。まだ行ける。

その後も2人でランデブー(死後)。
いよいよ下りの手前まで来た。
去年はここでアリさんに捕まったんだよなー
と、去年のこわーい経験を思い出しつつ最後の作戦実行の準備。
すると彼が下り坂の手前からダンシングで加速。
おおお、下りで後ろにつかせない作戦か?!
ちと、反応が遅れたけどなんとか数メートル差をキープして着いていく。
そして最後の上り。
ちょうどいいギアにシフトしようと思ったらなんだか失敗してがちゃがちゃ。
かっこわるぅぅぅ。

変速が終わったところで、最後の力を振り絞りシッティングでフル加速。
・・・ってアタックまでシッティングかよ。
うまい具合にアタックが決まったようでかなり差がついた。
苦しいけどここで諦めてはいけない。
ゲロを吐いても脚は止めない覚悟で逃げる。
途中意識がモウロウとしつつもなんとか意識をキープ。
残り100mの看板で勝利を確信。
ゴール前で軽くガッツポーズ。
でも、ゴールラインを超える時は一応両手でハンドルを握ってゴール。
JCRCじゃないから大丈夫かとも思ったけど念のため。

ゴールしてなんかすごくホッとした。
12月からこのレースに向けて積み重ねてきた。
その積み重ねが自分にプレッシャーを与えて、
体重コントロールがうまくいかないことで余計に精神的にゆとりがなくなって、
一時はどうなることかと思った。

レース自体は、こう言うのもなんだけど・・・今までで一番楽だった。
最終的に脚には来たけど、少なくとも体感強度は低かった。
ペーシングがうまくいったからというのもあるだろうし、
今回のレースの平均出力が自分のFTPより低かったというのもあるだろう。
そういう意味では、勝ち取った感は薄かった。
あんなけ積み重ねてきたのに出し切らずに勝っちゃった。
そんな気分。

なんか人間って変だなと思う。
ゲロが吐きそうなくらい追い込んだ走りで優勝した方が満足できる。
同じ勝ちなのに。
そのくせ、スタートの時には「楽に勝ちたい」と思ってたりする。

それでも、今日は勝ててよかった。
勝つための作戦を実行できたという意味では満足すべき。
レースは追い込むのを楽しむ場所じゃない。
追い込むだけなら利根川CRで1人でやればよい。

とまあ、こんな感じでレースが終了しましたとさ。

反省点とか、その他もろもろの話は追々と。

11 件のコメント:

  1. すずき@東毛2008年4月16日 6:03

    おめでとう!
    すげぇなぁの一言。
    おめでとう!

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  2. おめでとうございます!
    レポ読んでいて熱くなってしまいました。

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  3. おめでとうございます!!
    相変わらず熱さの伝わってくるレポに感心してしまいます。

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  4. お久し振りです!
    相変わらずのアツいレポ!
    よくそこまで覚えてますねー。
    脚はやっぱりつってしまいますね。

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  5. 詳しいレポありがとうです!!
    レース展開が分りやすく伝わってきました!!
    トップクラスの人達は色々考えて走ってるのですね~
    私は毎レースまだ○kmもあるのか~とか早く終わって
    お風呂入りたいな~とか思いながら走ってます^^;
    次回以降のレースも頑張って下さい!

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  6. すごい
    あらためて、レポートを読ませていただくと、そーかこうゆう風に走れば良いんだと思いますが、・・・マネは出来ないですね。スピリットのみ頂きます。^^
    優勝おめでとうございます。野田のNCAカップもこの勢いで取っちゃってください。

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  7. いあー
    すばらしいですね。
    結果はついてきますね。

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  8. おめでとうござます。
    やりますねー!さいとーさんの脚力にあの練習量なら間違いが無ければ取ると思っていましたが、実行するのは結構むずかしいですよね、流石です。エキスパートで走れば2~3はタイムアップはしたと思います。私の方は今のところ休みの日にしか乗っていませんが、この結果を知ってしまった以上朝練を始めなければいけないようです。集中力が続かないので5月から頑張ろうと思います。
     さいとーさんも無理な練習でけがをしないように頑張ってください。

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  9. 豪華VOXY?号
    改めて優勝おめでとうございます。
    近くにいい目標になる人がいていい励みになります。
    私も自分なりにがんばっていますが、練習量等々すべての面で
    さいとーさんに負けていますので、ま、自分の場合はこんなものでしょう。
    ただ、まだやれることと、伸びしろがさいとーさんよりあることは確かなので一歩一歩近づいていきたいと思います(7分差が5分差になったし(^^;)。
    これからもよろしく。

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  10. おめでとうございますっ
    やりましたね ホップステップジャンプでさらなる進化を

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  11. コメント遅くなりました
    申し訳ありません。出張でドタバタしてました。
    ごまさん>
    コメント、ありがとうございます。
    あとノビシロがどれくらいあるかわかりませんが、少しずつがんばっていきます。
    バキン>
    あ、VOXYだったんだっけ?!
    間違えた。ゴメーン。
    仕事と家庭といろいろと忙しいですが、ボチボチ頑張りましょう。
    かんchan>
    ありがとー。
    いや、チャンピオンクラスでも2~3分はむりかなー。
    1分縮められればいいところかも。
    かんchanはどのあたりのレースにエントリー予定ですか?
    今年は枝折、チャレンジしてみようかな・・・。
    テツさん>
    トレイルランやら王滝やら、頑張って下さい。
    まだまだいけますよ!
    ふつうのパパさん>
    いやー、勝ち方はいろいろとあると思います。
    本当は独走で勝てればもっとうれしいですけど・・・。
    NCAカップは子供の都合?で出場取りやめました。
    パパさんは、今週末草津でしょうか?
    頑張って下さい。
    バサロさん>
    今回はいろいろと考える余裕がありました。
    普段はただがむしゃらです^^;
    ムラカミさん>
    半分くらい妄想かもしれません^^;
    脚が攣ったのは、水分とらな過ぎだったかも知れません。
    体重しっかりしぼっていれば、水分ももう少しとってスタートできたと思います。
    KATSUさん>
    ども!
    自分で走ってみるともっと面白いですよ。
    KATSUさんもどうですか?!
    kuriさん>
    いつもコメントありがとうございます。
    楽しんでいただけで、頑張って書いてよかった。
    すずきさん>
    ありがとうございます!

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