2009年10月31日土曜日

サボって強くなるゾ~[10/29]

自転車通勤デス。

今日は回復日。
朝はイージーで32km。
帰りはイージーから入り後半はMペースで28km。
帰りは下ハンを持ってねちっこく回す感じで。

昨日の「ウォリャー」レベルの練習のせいで脚はパンパン。
それでも「気持ちいいな」レベルで走ると夜はMペースまで上がった。
「ウォリャー」レベルの練習と、SSTレベルでの走り込みとでは、明らかに体の疲れが違う。
「ウォリャー」練の次の日は筋疲労や心肺に疲労感はあるもが、なんとなくスッキリしてる。
逆に連日、長距離を走りこみ続けているときの体はずっしりと重い。
どちらがいいのか悪いのかはわからないが、しばらくは今の感じで続けてみる。
何しろ、今の練習の方が苦し楽しいし。

---
tarmacさんに教えてもらった論文が面白い。私なりの解釈としては・・・

無酸素能力よりも有酸素能力が高い人は、繰り返される高負荷でも垂れにくい。
ロードレースはスプリント力・・・と言われるが、有酸素能力も重要ということは間違いがない。
しかし、無酸素・有酸素ともに高いレベルにある人は、何故か初期のパワーが最もたれていない。
無酸素能力に比べて有酸素能力が高い人の方が、最初の1発目の高負荷での絶対値が低い分、維持も楽なのではないかと思ったが、そうではないみたい。
つまり、有酸素タイプな人間でも、無酸素能力を改善することで、繰り返される高負荷でも垂れにくい体になる可能性があるということなのかもしれない。
言い換えるなら、筋トレ走やスプリント練を行うことで、まだまだFTPの向上が見込めるということか。

更に、面白いのは有酸素よりも無酸素能力に長けているグループ。
論文では正規化?してしまっていて、このグループは負荷を繰返すたびにドンドンたれてしまっているように見える。
しかし、このたれた状態でもテストの後半で有酸素能力に長けた人と同じくらいのパワーが出せるなら、序盤の高負荷で有酸素タイプの人よりもアドバンテージがある。
自分のFTPが有酸素能力の改善でこれ以上改善しないのであれば、無酸素領域を鍛えることで序盤にハイペースで走れて、最終的にパワーを積分した時にはFTPも向上しているということになる。

と、こんな感じで、無理やり無酸素系トレーニングが重要だと結び付けている感はあるが、要はバランスよく鍛えるのがよさそうだ・・・と書くとやっぱりつまらない結論だ。
ただし、今までベースをアップすることに集中してきた自分としては、無酸素領域のトレーニングを積むことでヒルクライマー的にもまだまだいけるぜー・・・とモチベーションアップしていたりする訳であります。

話、飛びますが、引退したMTBの竹谷さんも、サラリーマン時代、走りすぎて疲れ果てていた時期があるとか。
この時期は、推測するに高負荷の練習が高負荷にならずにいたのではないかと。
そして、練習時間を減らしてでも回復させることに重点を置いたことで、高負荷練がキッチリ高負荷で実行できるようになり、上記の論文のような効果が得られるようになったのではないかと思ったりするわけであります。

万人が短時間で強くなれるとは思いませんが、有酸素タイプの人間は練習をサボる?事で強くなる可能性がありそうですねー。
自称、有酸素タイプの私としては、来シーズンに向けて、もっと練習サボりつつ、ウォリャーレベルの練習で強くなりますよ。マジで。

■TSS : 100
■Dist : 60km
■Work : 1400kJ
■Body : 62.1kg

4 件のコメント:

  1. 竹谷さん
    フェーズによってボリューム重視か強度重視か切り替えるのが良いんじゃないでしょうか。・・・で参考になるかと思って、本のページをmixiのフォトアルバムに上げてみました。1999年のUSナショナルチーム選手の練習時間データですが、フェーズによってかなりマイルに差がありますね。エリート選手が、ベース・ビルディング・フェーズでそんなに少ないボリュームから始めているというのが意外です。コンペティション・フェーズではボリュームもカットし強度重視されているようです。

    返信削除
  2. tarmacさん>
    またまた貴重な情報展開、ありがとうございました。
    シーズン中のボリュームのコントロールもそうなんですが、そもそもベースを鍛える期間にがむしゃらに乗ること自体もちょっと違うのではないかと思ってます。
    やはり、回復させてこそ強くなるというところを来シーズンに向けてちゃんと考えてみたいと思っています。

    返信削除
  3. そこまでお考えでしたか。実は私も口ではボリュームボリューム言いながら、ボリュームを増やして結果コけているタイプなので、ボリュームのカットバックを考えています。データ的にも、3500TSS/monthをコンスタントに超えるようになってから、パフォーマンス上マイナス面が目立つようになりました。
    ガムシャラに乗った覚えもなく、疲労感も酷くないのですけど、結果つめこみすぎなのですね。

    返信削除
  4. tarmacさん>
    トレーニングボリュームについては、ほんと、悩んでます。
    とりあえず、今年は不景気に便乗してたくさん乗りましたが、やはり負荷は下がりますねー。
    来シーズンは、高負荷を入れつつ、後はLSDで・・・的な練習にしてみようかと思います。
    疲労感って慢性的になると、なかなか気づかなくなっちゃうのかなと思ったりもしてます。
    ランス本じゃないですが、3週間トレーニングしたら1週間くらい疲れを抜く週を入れたほうがいいのかなとか思ったりもしてます。

    返信削除