2012年2月2日木曜日

片巻きの直し方

TT-01のおかげで片巻きへの対応がなんとなく出来るようになってきました。

ここで言う片巻きとは、左右の差がある状態を意味して書いています。左右どっちも同じくらいオーバーステアな状態のことを言っているのではないです。

「巻く」のもターンインで巻くのか、コーナー途中から加速していくときに巻くのかの二つがあると思います。対策はそれぞれ別で行います。

[ターンインで巻く場合]
この場合、リアのリバウンド量で左右のバランスを取ることが出来ました。すなわち、巻きやすい方向の内側のリバウンドを増やして外側を減らす感じです。これで左右のバランスはすごく改善できると思います。リバウンドの増やし方は、ダンパー長を延ばすことで行います。

-- 以下、推測です --
ターンイン時はリアの荷重が抜けていて、バネが伸び切っている状態にあると思います。その時に、内側のタイヤのリバウンド量が少ないとそのタイヤは路面から浮いてしまいグリップ力が外側の1輪に頼る状態になります。逆に、リバウンド量が多いと、車体がロールしても両輪で路面を捉えるため、スライドしにくくなります。なのでリバウンド量の左右差を調整することで、どちらのターンインも同じくグリップするようになるのかなと思います。
-- 推測ここまで--


[加速時に巻く場合]
この場合、リアのプリロードで調整します。具体的には、巻きやすい方向の外側のプリロードを多く、内側を少なくします。これで、アクセルオンした時に一方向だけくるくるとスピンすることがなくなります。

-- こちらも以下、推測~ --
加速時はリアの両方のスプリングは縮む方向にあります。そして、リア横方向にスライドするというのは、リアの両輪が共にグリップを失っているという状態です。

LSD無しのFR車でパワードリフトしようとしてみたことがある人ならわかると思いますが、内側のタイヤが浮きかけて空転している状況では、外側のタイヤはグリップしてリア両輪がスライドすることはありません。

加速時に巻くということは、つまり、ロールした状態で両輪にかかる荷重が近いため、滑り出しも両輪同時に発生し、横方向へのスライドが起こると思われます。逆にいえば、両輪のグリップを最大限に使っているので、スライドするギリギリのところで走っている限りは、タイヤのグリップを効率よく使えてるということになりそうです。

ただ、これは左右のバランスの問題ですので、逆向きのコーナーの場合には、内側のタイヤが早くインリフトしてしまい、内側のタイヤが空転し、デフギアの働きで外側のタイヤの駆動力が減り、結果的にタイヤのグリップが横方向の力に多く使われるためスライドしない(その分、車を前に進める力も発生しない)ということになります。

つまり、加速時に巻く時の外側のタイヤのプリロードを多くすることで、インリフトを早めに誘発させ、リアの内側の空転を発生させることで、外側のタイヤの駆動力を弱めて、スライドしにくくなるということなんだと思います。
-- 推測ここまで--


以上は、あくまで左右のバランスに関してです。バランスはいいけど、常にオーバーステア/アンダーステアという場合には、また違う対応が必要と思います。

基本的な対応としては、オーバーステアな時には、フロントのリバウンド量を少なく、リアのリバウンド量を多くとり、アンダーステアな時には、フロントのリバウンド量を多く、リアのリバウンド量を少なくとる。

ということになりますが、ここでもターンイン時と加速時に分けて考える必要がありそうです。この辺は、まだ自分の中で整理できていないので、また今度。

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