2016年1月7日木曜日

FDの取り付け穴の修復

ある自転車の調整をしていたらフロントディレーラーがグニャリと。

確認するとディレーラーのネジ穴がバカになってしまいきちんと固定できなくなってしまっていました。ディレーラーを外してよく確認してみると、ディレーラーのネジ穴にはヘリサートが標準で入っているようですが、その端のほうがひん曲がってネジ穴から飛び出してきてました。

ペンチでひっぱつてみると、この通り。ヘリサートはアルミのネジ穴にコイル状の針金が入っているだけなので、ネジのかかりが浅い状態で無理な力がかかると端っこが飛びててきちゃうようです。


このFDですが、かなりくたびれているので捨ててもいいかなと思ったのですが、そういえば先日、RDのネジ穴修復に買ったイリサートがあったなぁと、修復に挑戦。

バカになってしまった穴にイリサート用のネジを切ります。タップはイリサートに合わせた細かいピッチなので専用品が必要です。はい。


ネジ穴ができたのでイリサート挿入。イリサートはステンレスで出来てるのでアルミよりかなり丈夫です。そしてヘリサートはコイル状の物体のため、ベースのアルミが痛むと針金のように飛び出て来てしまいますが、イリサートは一体型のものなので、簡単に壊れたりしませんです。



その後、最後までイリサートをねじ込みました。FDのプレートの裏側にサビが・・・あれ、アルミ製かと思ってましたが鉄なんですね^^;


で、もともとFDを固定していたネジもバカになってしまったので別のネジを用意しました。

ところで、もともとのULTEGRAのネジはイリサートの内側の穴と直径が微妙に違っているようです。が、SORAの固定用ネジはイリサートの内側と一致してます。どうやら軽量化のためにULTEGRAの取り付けネジはアルミになっているようで、そのために直径が少し太くなっているのかと思われます。SORAのネジはスチールのネジなので一般的なJISのM5サイズのようです。

ヘリサートを打ち込んでネジがきちんと入るようになりました。


無事使えそうな感触がつかめたので、FDの汚れを少しおとしてから自転車に取り付け。この自転車に見覚えのある方は、見なかったことにしてくださいwww



この後、チェーンを取り付けてワイヤーをつけて調整をして無事に動作するようになりました。

FDの調子はバッチリになったのですが、やはり昔のFSAのアウターは変速がいまいち・・・アウターリングだけシマノ製に交換したいですが、もともとヒルクライム決戦用なので実害はないんですよね(おっとヤバイ。自転車の所有者がバレるww)。

そんなこんなで、FDを購入することなく修理完了しました。といっても中古のFDなら2000円台で購入できるので、修理する手間を考えると買っちゃったほうが安いかもしれませんです。自己満足にはなりましたが。





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